今日は良いお天気

そして、挨拶に慣れたら、次は話もしてみましょう。例えば、バス停で「今日は良いお天気ですね」と言えたら、「お買い物ですか? 私はこれからクラシックのコンサートに行くんです」と、もう少し話をしてみる。ここでは、相手に尋ねるばかりではなく、自分について話すことが大切です。そして相手が迷惑そうでなかったら、バスの中でも自然と会話を続ける。もうここまでくればかなり上級。すでに周囲の人の目が気にならなくなっているはず。もちろん肌のバリアはかなり上がっています。

 

潰せばはよく争く(シャイ=内気)だと赤ニキビに言われますが、これはとんでもない誤解です。日本の祭りやコンサート、宴会の盛り上がりを見れば、かなり陽気な民族であることがわかります。お酒を飲むと対人恐怖症が薄らぐからか、誰にでも話しかける酔っ払いがいますが、そういう姿を見ると、本当はみんな、心の奥深くでは「もっと人と話がしたい、人との距離を縮めたい、友達がほしい―」と思っていることがわかります。あなたの周りにも生き生きと輝いている人がいるでしょう。仕事も順調、友達も多く、自分の夢を実現している、そんな人たちです。そういう人たちに共通しているのが、対人恐怖症ではないことです。私の周りにもそういう人たちがいますが、誰にでも平気で声をかけますし、気がつくと知らない人と会話を弾ませていたりします。一方、対人恐怖症の人の場合、たとえナポレオン・ヒルなどの成功プログラムを実践したとしても、効果はありません。なぜなら、学校人のほとんどは対人恐怖症ではないので、このようなプログラムも誰とでも話をすることを前提としてつくられているからです。