ケアマネージャー制度の問題

介護している家族の不満が大きいようです。多くの痴呆老人はそうだと思います。オヤジもそうです。見守ってくれていればいいのです。ただ、この見守っているというが長時間続くと家族にとっては精神的にきわめて苦痛となります。家族でないヘルパーさんのほうが見守るにはいいかもしれません。もっともオヤジは、「いつまでいるんだ。早く帰ってもらえ」と母を困らせているようです。母は介護保険の導入前には巡回型のホームヘルプサービスを一日に五回受けていました。ただ人間の排泄は一定の決まりにそってもよおすものではないだけに、タイミングが合いません。ヘルパーさんの訪間の前後にずれてしまって、家族の負担はあまり軽減されていないようにも思えました。ただ母にとつてはヘルパーさんとの会話が楽しみのようです。めったに訪ねてくる人のいない部屋で、四六時中テレビだけを相手にしているのも退屈です。かといって、ずっとそばにいられるのも気が重いのではないでしょうか。巡回ヘルパーさんは一日に五回、支援時間は一回三〇分、母にはちょうどよい刺激だったようです。ところが、介護保険制度下では利用範囲の枠が狭まり母の受けていた支援が大きく変わりました。週三回あった訪問看護が週一回になり、 一日五回の巡回型のホームヘルプサービスが三回に、いずれも訪問回数が減りました。しかも支援内容が変わり、歯みがき、着替えが支援内容から削除されました。その分は家族の負担になります。ここでもかえって介護の「家族化」になりました。介護保険制度の導入後は要介護度の高い利用者ほど介護している家族の不満が大きいようです。

 

 

ケアマネジャーに限らず医療および介護関係者を選ぶ際、いつも思うことですが、利用者に情報を開示していただきたいと願わずにおられません。市内にどのようなケアマネジャーがいて、どのような経歴あるいは信念を持っているのかを知らないと、選ぼうにも選びようがないのです。しかもわが家のように地方都市では選ぶほどのケアマネジャーはいないのが実情ではないでしょうか。